約1250年前の天平宝字(755〜765年)頃、海中に湧く熱湯で甚大な被害を被った魚介類を救う為、 万巻上人(箱根権現)が祈願し、泉脈を海中から山里へ移したと伝えられ、これが熱海温泉の由来と云われています。熱海温泉を愛でた著名人も数多く、古くは徳川幕府初代将軍・徳川家康公が、 慶長9(1604)年3月に 義直、頼宣の2人の子供を連れて、7日間熱海に逗留(東照公記等)したと記録されている。当時、「熱海の湯」を運ばせたところに、 家康公がいかに熱海温泉を気に入ったかがうかがい知れます。また明治時代には多くの文豪たちが居を構え名作を執筆し、その中でも知られているのが、 明治30年より読売新聞に掲載された 尾崎紅葉の小説「金色夜叉」(こんじきやしゃ)である。 この小説にちなむお宮の松と、「熱海の海岸散歩する…」で始まる歌謡が一体となり、 爆発的に流布し、主人公「貫一・お宮」はあたかも実在の人物のように 国民の心をとらえ、 熱海温泉が一躍全国に知られるようになった。温泉の泉質は カルシウム・ナトリウム-塩化物泉。温泉の効能位は切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症。
【開湯日】
天平宝字(755〜765年)頃
【温泉の泉質】
カルシウム・ナトリウム-塩化物泉など
【温泉の温度】【源泉のpH値】
66度ほか 7.5の弱アルカリ性
熱海温泉 アクセス
●JR東海道新幹➡線熱海駅➡タクシー➡5~10分➡熱海温泉
●西湘バイパス➡石橋IC➡真鶴道路経由➡約20km➡約30分➡熱海温泉
●東名➡厚木IC➡車➡約50分または東名➡沼津IC➡車➡約40分➡熱海温泉
●東名➡沼津IC➡R1➡R136➡熱函道路➡熱海温泉
●東名➡小田原厚木道➡小田原西IC➡真鶴ブルーライン➡熱海ビーチライン➡熱海温泉
熱海温泉 近くの観光スポット【お宮の松 / 貫一・お宮の像】
尾崎紅葉の著作で知られる金色夜叉の、お宮が婚約者の貫一と別離する場面の銅像が熱海の海岸に建っている。海岸の目の前にあり、小説の場面を想像するでき、熱海を旅行する前にぜひ金色夜叉を読んで予習しておくのがお勧め。銅像のシーンは小説の序盤に描かれているので、最初だけでも目を通すとより熱海の楽しみかたも変わる