飛騨木曽川国定公園の一角をなす鬼岩公園内にある恵那峡温泉。鬼岩という温泉地名の由来は、約800年前に岩山に、山越えする旅人に悪業の限りを尽くした関の太郎という鬼人がいた。纐建久3年(1192年)に発見された歴史ある恵那峡温泉。落武者が傷の治療に用いて効能のあることを知り、その後、恵那の城主が薬師如来を祭ったことから薬師の霊泉として親しまれてきた。現在の恵那峡温泉は、木曽川の清流をせき止めて造られた人工峡谷の恵那峡に湧く温泉地。恵那の名は、天照大神が産湯に浸かった際、使用した胞衣(えな)をこの地方の山に埋めた事に由来する。大正9年に地理学者・志賀重昴氏によって命名された恵那峡は、大正13年に日本初のダム式発電所・大井ダムの建設により形成された約12kmのダム湖を擁する人工峡谷。ダム湖の周囲には風化によって削られた花崗岩の奇岩怪石が連なり、高速ジェット船に乗って迫力満点の水上散歩を愉しむのもよい。温泉の泉質は単純弱放射能泉(低張性・中性・冷鉱泉)。温泉の効能はリウマチ、神経痛、神経炎、痛風など。泉温は13.5度。湯量は70リットル/分。
【開湯日】
纐建久3年(1192年)
【温泉の泉質】
単純弱放射能泉(低張性・中性・冷鉱泉)
【温泉の温度】【源泉のpH値】
13.5度 7.2の中性
恵那峡温泉 アクセス
●JR中央本線➡恵那駅➡バス➡恵那峡行➡約15分➡恵那峡下車➡恵那峡温泉
●中央道➡恵那IC➡県道401号➡約5km➡約10分➡恵那峡温泉
●大阪➡名神➡東名➡中央道➡約3時間30分➡恵那峡温泉
●名古屋➡東名➡中央道➡約1時間15分➡恵那峡温泉
●東京➡中央自道経由➡約4時間➡恵那峡温泉
●JR恵那駅➡東濃鉄道➡バス➡恵那峡行➡終点下車➡恵那峡温泉
●中央道➡恵那IC➡県道72号➡恵那峡ロード➡県道401号➡4km➡恵那峡温泉
恵那峡温泉 近くの観光スポット【中山道広重美術館】
歌川広重の浮世絵版画を中心とする美術資料・学術資料などを展示。恵那市の収集家・田中春雄氏から寄贈された浮世絵版画など約1,400点を収蔵。歌川広重の東海道五拾三次之内や木曽海道六拾九次之内など、主に歌川広重の浮世絵を中心に展示。年に数回の特別展のほか、ほぼ毎月開催の企画展、講座やイベントも開催する。2階浮世絵ナビルームの重ね摺り体験も人気。