周南市の西に位置し、夜市（やじ）川が流れる山々に抱かれた湯野温泉。歴史は古く、開湯は16世紀末期とされ、神宮皇后一行が新羅からの帰途、周防灘で嵐に遭い、大熱を出した皇子の病をこの地に湧き出る湯で癒したと伝えられている。また河村三五兵衛という人が薬師如来のお告げを受け温泉を掘り当てたという伝説も残っている。日露戦争の際には負傷兵士の転地療養地に指定された。湯は、日本屈指のラジウム含有量を誇る名湯で、胃腸病や神経痛に効能があり、美人の湯としても知られる。夏目漱石の小説・坊っちゃんのモデル弘中又一の旧宅があり、河川公園には坊っちゃん像が立っている。温泉の泉質は含弱放射能-アルカリ性単純温泉。源泉温度18〜33度。湧出量は毎分150リットル。温泉の効能は胃病、高血圧、リウマチ、糖尿病、神経痛、関節痛、皮膚病など。
【開湯日】
開湯は16世紀末期(詳細は不明)
【温泉の泉質】
含弱放射能-アルカリ性単純温泉
【温泉の温度】 【源泉のph値】
23度～37度 8.85のアルカリ性
湯野温泉 アクセス
●JR山陽本線➡︎戸田駅➡︎バス➡︎湯野温泉下車➡︎徒歩約3分➡︎湯野温泉
●JR新幹線徳山駅➡︎JR山陽本線➡︎戸田駅➡︎車➡︎約7分➡︎湯野温泉
●山陽新幹線➡︎徳山駅下車➡︎JR山陽本線➡︎新南陽駅➡︎徒歩5分➡︎湯野温泉
●JR山陽新幹線➡︎徳山駅➡︎車➡︎約25分➡︎湯野温泉
●山陽道●徳山西IC下➡︎車➡︎約6分➡︎湯野温泉
●中国道➡︎徳地IC➡︎車➡︎約35分➡︎湯野温泉
湯野温泉 近くの観光スポット【山田家本屋】
慶長の頃小早川隆景に仕え、後に湯野の領主竪田元慶の家臣となった山田氏の住宅が山田家本屋。古式を伝える在郷武家のもので、現在は移築されたが、書院造りの中門にあたる部屋が母屋から庭に突出して建てられ、霊舎の間、局の間、奥の間、仲間部屋、化粧部屋などがあり、屋根は茅葺であったが、現在は鉄板葺き担っている。
