鬼怒川源流沿いの谷あい、八丁の湯の上流に位置する一軒宿で、八丁の湯・日光澤・手白沢と称される鬼怒温泉郷の一つが加仁湯温泉。開湯伝説では、江戸時代後期の文政年間に、沢蟹が無数に生息していた渓流沿いから温泉が湧き出たことから蟹湯と名付けられ、湯治の湯として重宝されたが。その後、土石流などで源泉が埋没した。昭和9年(1934年)に、今日の礎となる建てられた4階建の鉄筋コンクリートが建てられた。硫黄泉の他、異なる泉質の5本の源泉があり、滑らかに肌を包み乳白濁の湯は、肌がツルツルになる美人の湯と云われている。また気圧や気温により変化する為、湯の濁り方がその日によって異なり、浴槽ごとに趣の異なる湯を楽しめる。温泉の泉質は硫黄泉-ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)。泉温は53.8度。湧出量は毎分184.6リットル。効能は神経痛、関節痛、婦人病、糖尿病、慢性皮膚病、慢性湿疹、肥満症、リューマチなど。
【開湯日】
江戸時代後期の文政年間(詳細は不明)
【温泉の泉質】
硫黄泉-ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)
【温泉の温度】【源泉のpH値】
53.8度 6.4の中性
加仁湯温泉 アクセス
●日光宇都宮道➡︎日光道IC➡︎車➡︎約90分、
●東武鐵道➡︎鬼怒川温泉駅➡︎バス➡︎女夫渕行き➡︎女夫渕下車➡︎約105分
●東北道➡︎日光宇都宮線➡︎今市IC➡︎女夫渕温泉➡︎約90分
加仁湯温泉 近くの観光スポット【間欠泉】
川俣温泉にある噴泉橋の真下、河原の岩と岩との間から勢いよく熱湯が噴き上がる。40~50分ごとに高温泉を20~30mも噴き上げる間欠泉。大きく鳴り響く音とともに白い蒸気を上げて120度の高温泉を噴出する。そのダイナミックな間欠泉は、間欠泉展望台からも見ることができ、足湯もあるので寒い日には温まりながら、噴泉のタイミングを計りながら眺められる。