温泉の歴史ジャパン

標高1841ｍの熊野岳を主峰とする蔵王火山群は、幾度となく噴火を繰り返した複合火山で、100年前頃までに今の山ができたと云われる蔵王温泉。西暦百十年、日本武尊の東征に従った吉備多賀由により発見されたと伝わる古湯で、矢の毒を癒すために入浴した...

今から900年の前の寛治7年（1093年）に、八幡太郎義家の弟義綱が、草刈八幡のお告げで、渾々と湧き出す湯を発見した。 戦いで傷ついた家来たちを湯に入れると、たちまちのうちに傷が治り、傷からでた血で温泉は深紅に染まったといわれる。 そしてこ...

大平温泉の歴史は古く、平安時代の貞観2年（860年）に、米沢にある茂林寺の住職が修行で最上川源流の燕滝を訪れたところ、不動明王のお告げで川を下り、火焔滝と温泉（吾妻温泉、大平古湯）を発見したという説と、マタギが獲物を追う途中発見した説が残る...

新寒河江温泉の歴史は比較的新しく昭和55年（1980年）のボーリングで噴出したのが開湯の始まり。山形県のほぼ中央、最上川が蛇行し東に月山や葉山。西に蔵王連峰の山並みを望む風光明媚な温泉地。また江戸時代には紅花で全国に知られ、北前船で京都をは...

和銅5年（712年）に、傷を負った１羽の白鷺が葦原に降り、そこに湧いていた湯で傷を癒したと伝えられる湯田川温泉。そのため昔は白鷺の湯と呼ばれていた。湯田川温泉は鶴岡市街の南西に位置し、金峯山・虚空蔵山の山麓に湧く温泉で、鶴岡の奥座敷として歴...

姥湯温泉の開湯は古く、戦国時代の享禄2年(1533年)に、鉱山師の遠藤孫作が鉱脈を求めて吾妻山を彷徨っている時に、一人の女性が子どもを抱いて湯浴みしている姿を発見した。その女性は「山師はお止めなさい、この温泉を貴方ににあげるから、しっかり守...

大きな海亀が砂浜に湧き出す温泉で、傷を癒すのを見て発見されたとの言い伝えが残り、古くは「亀の湯」と呼ばれた古湯。天喜年間（11世紀）の開湯で、歓楽地の温泉として栄えた歴史を持ち、かみのやま（山形）、東山（福島）と並び「奥羽三楽郷」の一つに数...

平安時代の承和（834年〜848年）の頃、六歌仙の一人で絶世の美人と誉れ高い、小野小町が父を探して京都から東北に向かった途中で病に倒れた。その時、薬師如来が夢枕に立ち、その導きに従って発見したのが小野川温泉。その温泉に浸かって病を治したとい...

正和元年（1312年）に発見された白布温泉は、鎌倉末期以来約700年の歴史を誇る。白布温泉の由来は、武士でだった佐藤宗純が、傷ついた1羽の白毛斑点の大鷹が、湯浴みをしたら瞬時に回復して飛び立ったのを見た。それ依頼、白斑鷹湯（しらぶたかゆ）と...

今より1,300年前（白鳳年間）に諸国行脚中、行者の祖とされる役小角が、鬱蒼と生い茂る樹木の狭間に五彩の湯煙が上がっていたのを発見した。それが五色温泉の開湯とされている。以後、その五彩の宝は、安土桃山時代には上杉家の名将・直江兼続が湯治に訪...